2007-07-30

fenrirがないと夜も日も明けない その4

遅まきながら、あらためてfenrirの偉大さを再認識する発見があった。

・コマンドファイルに、複数の違ったコマンドを記述できるということ
・拡張子ごとに開くプログラムが指定できるということ
根が単純で阿呆なものだからコマンドファイルに記述できるコマンドは一種類だと勝手に思いこんでいた。
文章にすると、何がそんなにすごい発見なのかまるでわからないと思うので、以下に説明します。
なんだそんなの知ってらぁという人は以下読み進むのは時間の無駄です。

一つのコマンドファイルには一つのコマンド。それしか記述できないものだと思っていた。(あ~ぁ 恐ろしや、恐ろしや)
[.exe;
ShellExecute|"%P"
]



上の例だと、0enterを押して発動するコマンドは、ファイルを実行するコマンドのみ、と信じて疑いもしなかった。

ばっかじゃないかと思われるだろうけれど、ほんとにそう思いこんでいたんだから仕方がない。

それはそんなんじゃなくて、並列して以下のように記述できるということに、遅まきながら気がついた。

たとえば、0enterを以下のとおりに記述すると・・・

[.exe;
ShellExecute|"%P"
]
[.\\\;
PPX |"C:\Program Files\PPX\PPCW.EXE" /r "%P"
選択したアイテムがEXEファイルだったら、そのEXEで実行してくれ、
選択アイテムがフォルダだったら設定しているファイラで開いてくれる。
指定した拡張子が重複していたら、ポップアップで選択肢を表示してくれる。
(なおかつ該当する拡張子が見あたらない場合PPXは上位のディレクトリを開いてくれるという、念の入った仕様になっている。作者の方に感謝、感謝)
至れり尽くせりの内容で、涙が出てくるくらいだ。

それでだ、複数のコマンドが記述できるなら、拡張子ごとに開くプログラムがそれぞれ指定できるということ。
たとえば、画像関係のファイルであれば以下のように指定できる。

[.jpg;.jpeg;.png;.gif;.bmp;.psd;.tif;.ico;
&Garan |C:\tool\Garan135\Garan.exe "%P"
&Nkv |C:\tool\nkv-0.7.2\nkv.exe "%P"
&MsPaint |C:\WINDOWS\system32\mspaint.exe "%P"
&PhotoFiltre |"C:\Program Files\PhotoFiltre\PhotoFiltre.exe" "%P
これがどういうことなのか、しみじみ考えてみた。

コマンドファイルの記述は若干設定が面倒くさいが、ポチエスの呪文のような設定ファイルを、汗水垂らしながら、からっぽの頭を絞って、記述することを考えれば、何十倍も楽である。(ポチエス関連づけ専用版はすばらしいプログラムです。でも、単細胞なおいらには高尚すぎて、頭脳レベルのはるか上を行ってしまっており、自在にポチエスをあやつることができなくて、しごく当然。設定ファイルがもうすこし簡単だったなら最高なんだけどなぁと敗者の弁。)

ポチエスの関連づけ専用版の内容を、fenrirのコマンドファイルに移植してしまえば、

なんと、なんと!! 「ポチエス」関連付け専用版が不要になってしまうじゃないか!!!

これまでは、選択したパスをポチエス関連づけ専用版に送るという面倒くさい手順を踏んで、好みのプログラムを開いていたが、そのプロセスがすっぽり無くてすむ。

それでもポチエス関連づけ専用版を使いたくなる場合があったりする。
たとえばhtmlファイルをブラウザで開かずにエディタで編集したいとき。
そんなときのため
4enter(shift+enter) のコマンドに、ポチエス関連づけ専用版へパスを投げるコマンドを残しておく。以下のとおり。
4enter.txt
[.***;
esExt|C:\soft\esExt\esExt5.exe "%P"
]

さらに、0enter で指定しなかったふだん使いのプログラムは 0tab(タブを押してポップアップから起動する)コマンドにしておけば、ファイルあるいはフォルダを指定して、すてきなランチャーと化す。

0tab.txt
[.***;
&Clipname|C:\tool\ClipName\ClipName.EXE "%P"
&DGCA |"C:\Program Files\DGCA\dgca.exe" "%P"
&Em editor|"C:\Program Files\EmEditor\emeditor.exe" "%P"
&Fire fox|"C:\Program Files\Mozilla Firefox\firefox.exe" "%P"
&Getia|C:\soft\getia\getia.exe -s%C "%P"
NOA&H|"C:\Program Files\Noah\Noah.exe" "%P"

FL&Iist|"C:\soft\FileInfoList\FileInfoList.exe" "%P"
N&KV|C:\tool\nkv-0.7.2\nkv.exe "%P"
&Mini|C:\tool\minisearch\MiniKensaku.exe -b%P -m%C
Er&Name|C:\soft\er200a2w\erename.exe "%P"
Metam&Orphose|"C:\Program Files\Metamorphose\metamorphose.exe" "%P"
&QCD|"C:\Program Files\Quintessential Player\QCDPlayer.exe" "%P"
Ga&ran|C:\tool\GaranLT100\GaranLT.exe "%P"
&Snowbird|C:\soft\snowbird5\Snowbird.exe "%P"
PP&X|"C:\Program Files\PPX\PPCW.EXE" "%P"
&PhotoFiltre|"C:\Program Files\PhotoFiltre\PhotoFiltre.exe" "%P"
&Trash |C:\tool\trashremover\Remove.VBS "%P"
&Undup|C:\tool\UnDup15\UnDup.exe "%P"
----------------------------------------
ContextMenu(&J)|C:\tool\contextmenu\ContextMenu.exe "%P"]
これで完璧だぜ。ベィビィ!!

なんでこれまで、こんな単純で基本的なことに気がつかなかったんだろう。
まったくもって、ほんとに救いようのない阿呆じゃないか・・・と、いまさらながら認識するに至った次第。
きっと、おそらく、いや間違いなく、fenrir愛好者の皆さんはとっくに知っていたに違いない。いや、絶対知っていたんだ・・・知らなかったのはおいらだけ・・・
とほほ・・・な訳ですが・・・

fenrirがないと夜も日も明けない、今日この頃です。

2007-07-18

fenrir チョイ技  getiaとLocate32を使って

getia編

getia という、非常に軽量で使いやすいテキスト検索ソフトがあります。詳細は作者さんのページをご覧ください。

そのgetiaを使う際、fenrirを利用すると検索がほんのちょっと便利になります。

手順1
fenrir の cmdファイルに以下を追加する。
おいらの場合は0tab.txtに追加してある。(Tabを押すと実行可能なコマンド一覧が出る)


&Getia|C:\soft\getia\getia.exe -s%C "%P"



手順2
検索したい語句をコピーする。
たとえば、「bregexp.dll

手順3
fenrirを起動し、検索対象とするフォルダを表示させる






















手順4
Tabを押してメニューを表示させ、getiaを実行する。
すると、検索対象のフォルダが選択され、なおかつ、
検索したい語句が検索文字に入力された状態でgetiaが起動できる。


画面の例では、「c:\Program Files」を検索対象に、
「bregexp.dll」を検索文字に指定。














Locate32編


Locate32というこれまた非常に高速なファイル検索ソフトがあります。以前このブログでも紹介したことがあります。
興味があればこちらをのぞいてみてください。
このLocate32でも、getia同様のことができます。
手順は同じ。

手順1
fenrir の cmdファイルに以下を追加する。
おいらの場合は0tab.txtに追加してある。(Tabを押すと実行可能なコマンド一覧が出る)


&Locate|"C:\Program Files\Locate\Locate32.exe" -p"%P" -c 





注意 %Pを""で囲むのを忘れずに。忘れると正しく検索対象ファイルが指定できません。


手順2
検索したいファイル名をコピーする。ただし拡張子はぬき
たとえば、「bregexp」

手順3
fenrirを起動し、検索対象とするフォルダを表示させる

手順4
Tabを押してメニューを表示させ、Locate32を実行する。
すると、検索対象のフォルダが選択され、なおかつ、
検索したいファイルが検索窓に入力された状態で起動できる。
ただし、ひとつ残念なのは、拡張子だけはLocate32上で指定してください。

画面の例では、「c:\Program Files」を検索対象に、
「bregexp」を検索対象ファイルに指定して検索を行う例。


2007-07-01

PPXのことがまるでよくわかってなくても、とにかくこれだけ押さえれば、便利にサクサクッと、難解なPPXが使えたような気になれるかもしれないTips

下準備
その1 ホットキーを設定しておく

PPXを素早く開くことができるホットキーを設定することが、まず最初に肝心。
ファイラを開かなくては使えない。ごく当たり前のことである。
コンビネーションキーなど使うのは面倒なので、
AutoHotkeyを使って、アプリケーションキーにPPXを割り当てる。


AppsKey::Run,C:\Program Files\PPX\PPCW.EXE




その2 外部プログラムから目的のフォルダを素早く開ける工夫をしておく
ファイラが開けても目的のフォルダが即開けなければ使いようがない。
ランチャなどから即PPXが開ける設定を整備する。
・コンテキストメニューの設定

 フォルダに関連づけを行い、右クリックのコンテキストメニューから即起動できるようにする

・ランチャの設定

 ランチャから即PPXが起動できるよう設定をする
  選択した任意のファイルあるいはフォルダをPPXで開けるように設定する



 設定例 fenrirの場合
[.***;
Dir |"C:\Program Files\PPX\PPCW.EXE" /r "%P
]"

 設定例 Shorter Launcherの場合

@dircmdの部分をPPXに差し替える


@dircmd C:\Program Files\PPX\PPCW.EXE



・外部プログラムの設定

頻繁に使用するプログラムで、ファイルを参照したいと思うもので、外部プログラムが設定できるものには登録する。

たとえば検索ソフトLocate32とかgetiaなど、その他エディタなど。

で、ここからが本題


Tipsその1 表示を自分の好みに変える

常時使うファイラなので、操作しやすいよう自分仕様に変える。
偶数行の色を変えるだけで、格段に見やすくなる。



カスタマイズ起動→PPC全般→ 一体化関連を表示以下の項目を変更

・複数PPcを一体化させ、1ウインドウにする
・ツリー窓表示させ共用する 
・タブを常時表示
・最大同時表示ペイント数 2 

偶数行の色を変更
カスタマイズ→色→エントリ状態を表示させ
通常(偶数行)の色を適当に設定する





Tipsその2  登録ディレクトリをカスタマイズする


デフォルトでは数字の0を押すと「ヒストリー&登録ディレクトリ」がポップアップで表示される
そこによく使うフォルダを登録する。
登録はポップアップの画面上で行ってもよいが、PPX.CFGファイルを編集したほうが確実である。

以下、その内容



M_pjump = { ; [0] Path Jump
A = %h0
B = %h1
C = %h2
D = %h3
E = %h4
F = %h5
G = %h6
H = %h7
I = %h8
J = %h9
|| =
Desk&top = #0:\
Control&Panel = #3:\
&Recycled = #10:\
&StartMenu = #11:\
1 = %0
&2 foo = C:\Documents and Settings\foo\Application Data
&3 soft = C:\soft
&4 tool = C:\tool
&6 Fox profile = C:\Documents and Settings\foo...defalt
&7 system32 = C:\WINDOWS\system32
&8 My Doc = D:\My Documents
&9 BACK = D:\BACK
|| =
&U Program files = C:\Program Files
&V Favorite = D:\Favorite
&X Macros = D:\My Documents\My Macros}







Tipsその3 最低限のデフォルトのショートカットキーを把握する


すごくたくさんキーが割り当てられているが、とても覚えきれないので、最低限必要でかつコンビネーションキーの必要でないものを覚えた。たったこれだけでも、マウスに手を伸ばす回数が確実に減る。


覚えたもの

C コピー
D カーソル位置/マーク対象をごみ箱へ移動
E テキストエディタで編集
F ファイルマスク(カレントディレクトリのみ)
G 反対の窓と場所を入れ替える
H ファイル名を指定して実行
J インクリメンタルサーチ (Shift + J コンソール) 
                       *Tipsその5を参照
K ディレクトリ作成
M ファイルを移動
P 書庫作成(LHA)
Q 終了(確認無し)
R 名前を変更
S ソート(カレントのみ)
U 書庫解凍
X コマンド入力実行(ファイル名付き)
Y PPvで表示(フォーカス移動無し)
Z カーソル位置のファイルを開く(Shell依存)
0 ヒストリー&登録ディレクトリ
1~9 ドライブ移動
F5 ディレクトリ再読込
TAB 次のPPCへ



Tipsその4 頻繁に使う基本機能をショートカットキーに割り当てる


'@' ,%K@^C%K~@^\V
          
;反対窓に選択エントリのショートカットを作成

'?' = @C
          ;選択エントリを反対窓にコピー
'_' = @M
         ;選択エントリを反対窓に移動
':' ,%K@^LEFT
         ;前に戻る(履歴)
']' ,%K@^RIGHT
         ;次に進む(履歴)
'.' ,%K@^\F10
         ;シェルメニュー


Tipsその5 インクリメンタルサーチモードを利用する


 ただ利用するのではなく、キーをカスタマイズして使いやすくする。

インクリメンタルサーチモードのデフォルトのショートカットはJで、検索のコンソールが出る設定になっている。インクリメンタルサーチモードの切り替えはShift+Jが割り当てられている。

これをサーチモードの切り替えをJに、コンソールの検索をShift+J に割り当て直す。



\J = @J  インクリメンタルサーチ (コンソール)
J = @\J インクリメンタルサーチ


シフトを押すことなくモード切替ができ、スムーズに深い階層への移動が容易となる。fenrir と併用すればさらに高速な移動が可能である。




おわりに


あくまでも、個人的に難解なPPXが使えたような気になるTips です。 使えたような気になるという点を 強調しておきます。とんでもない間違いや勘違いをしでかしている場合があるかもしれません。その際はご容赦ください。

しろうとがあれこれ格闘したことをメモ書きとしてまとめたものですが、少しでも参考になれば幸いです。

PPXを使っていての感想ですが、こんなことをしたいんだけどなぁ・・・と思ってできないことがまずないこと。

最初はなんのことやらわからなくてさわっているうちに、じわじわと、ほんの少しずつではありますが使い方がなんとなく理解できるようになること。

(メニューの割り当ての方法なんてまるでわからんかった)

辛抱強く使い続ければ、手になじんだ最高のファイラになると思います。

作者の方に感謝です。


作者のホームページ
TORO's Library
参考にさせていただいたサイトリスト
Paper Plane xUI Hiki - FrontPage
Paper Plane xUI My Customize
Paper Plane xUI まとめサイト - Paper Plane xUI まとめサイト
FrontPage - * PPX (Paper Plane xUI)コンフィグメモ