2008-08-28

fenrirでPPcをほんの少し便利に使ってみる。 ポチエスの設定ファイルを書くのがおっくう、あるいはPPcでのキー割当てが苦手なあなたのための代替計画。

その1 ポチエスの設定ファイルを書くのがおっくう

Paper Plane xUI(PPx)のファイラPPcを常用している。

任意の拡張子、たとえば拡張子 htmのファイルを、をある時はテキストエディタで開きたいときもあれば、HTML専用エディタで開きたいときもある。またあるときはそれぞれ違ったブラウザ(IE、Firefox、Opera、Safariなどなど)で開きたいときもある。

そんなとき、しばらく前はPPcからポチエス関連付け版「esExt5」にパスを渡して好みのプログラムで開いていた。

適当なキーに、たとえば「/」とかに

%Ob C:\soft\Fenrir\fenrir.exe /cmdtarget=%FCD /cmdfile=C:\soft\Fenrir\cmd\0enter.txt
というコマンドを割り当てて利用していた。

これはこれで便利に使っていたのだけれど、困ったことにポチエスの設定ファイルを書くのがどうも苦手で、(おいらにとっては設定が複雑かつ高度すぎて追いつけないのがほんとのところ)fenrirを多用するようになり、fenrirの使い勝手の良さが手になじんでからというもの、PPcからポチエスを呼び出して使うことは皆無となってしまった。

とはいっても、やはりファイラから開きたいときもある。
そんなにまで手になじんだfenrirなんだったら、PPcで使えばええやん。
というわけでfenrirをポチエスの代替として使えるようにしてみた。

fenrirの引数「/cmdtarget=」および「/cmdfile=」をPPcのキー割当てのコマンドに組み込めばよい。
/cmdtarget=」はPPcで選択しているパス %FCDを
/cmdfile=」はfenrirで呼び出すコマンドファイルを指定する。
(fenrirのコマンドファイルにはEnterを押下すると発動する0Enter.txtを指定)

上記の内容のPPc側コマンドは以下のとおり。
%Ob C:\soft\Fenrir\fenrir.exe /cmdtarget=%FCD /cmdfile=C:\soft\Fenrir\cmd\0enter.txt

0Enter.txtにはポチエスと同じように、自分の使っている拡張子別の実行ファイルを列記しておけばよい。

0Enter.txtのサンプル
[.exe;
ShellExecute|"%P"
]
[.html;.htm;.url;.hts;
&Fox |"C:\Program Files\Mozilla Firefox\firefox.exe" "%P"
&Emeditor |"C:\Program Files\EmEditor\EmEditor.exe" "%P"
&NoteTab | "C:\Program Files\NoteTab Light\NoteTab.exe" "%P"
&IE|"C:\Program Files\Internet Explorer\IEXPLORE.EXE" "%P"
]
[.jpg;.jpeg;.gif;.bmp;.psd;.tif;.ico;
&BrastPNG |C:\tool\Yukari\BlastPNG.exe "%P"
&Garan |C:\tool\Garan135\Garan.exe "%P"
&Nkv |C:\tool\nkv-0.7.2\nkv.exe "%P"
&MsPaint |C:\WINDOWS\system32\mspaint.exe "%P"
&PhotoFiltre |"C:\Program Files\PhotoFiltre\PhotoFiltre.exe" "%P"
]
以下略

こうしておけば、PPc上で選択したファイルのパスが、コマンドファイルを指定した状態でFenrirに渡り、好みのプログラムでファイルが開けるようになる。

これでPPcからfenrirを起動させるとマウス付近にポップアップが出てきて、そのなかから選択する。
スクリーンショット
PPcの0Enterコマンドポップアップ画面
参考までにfenrirでの0Enterコマンドポップアップ画面

その2 PPcでのキー割当てが苦手

ここまでやってみて気がついた。
パスがfenrirに渡せるなら、fenrirでパスを選択したのと同じことになるじゃん。
それなら、これまで使ってた何でも御用達コマンドファイル(常用しているプログラムを列挙したコマンドファイル)が使えじゃん。
(フォルダに関しては、PPc本体でプログラムにパスを渡すようにキー割当てをすればいいのだけれど、キー割当てがかなり面倒なのが悩みの種。そのたびごとにカスタマイザーを起動して設定するよりも、使い慣れたfenrirから起動する方がよっぽど手間がかからないというのが正直なところ)

たとえば0tab.txtに、フォルダパスを利用して起動するプログラムを列挙しておく。要はかたっぱしから選択したパスを処理するプログラムを列挙すればよい。

新しいプログラムを追加した時など、わざわざPPcに新規でキーを割当てなくとも、fenrirのコマンドファイルにちゃちゃっと追加すれば事足りる。

0tab.txtのサンプル
[.***;
&Clipname|"C:\tool\ClipName\ClipName.EXE" "%P"
&DGCA |"C:\Program Files\DGCA\dgca.exe" "%P"
NOA&H|"C:\Program Files\Noah\Noah.exe" "%P"
N&KV|"C:\tool\nkv-0.7.2\nkv.exe" "%P"
&Locate|"C:\Program Files\Locate\Locate32.exe" -p"%P" -c
Metam&Orphose|"C:\Program Files\Metamorphose\metamorphose.exe" "%P"
&QCD|"C:\Program Files\Quintessential Player\QCDPlayer.exe" "%P"
&PhotoFiltre|"C:\Program Files\PhotoFiltre\PhotoFiltre.exe" "%P"
Ga&ran|"C:\tool\GaranLT100\GaranLT.exe" "%P"
&Snowbird|"C:\soft\snowbird5\Snowbird.exe" "%P"
Trash |"C:\tool\trashremover\Remove.VBS" "%P"

以下略...

]
スクリーンショット
PPcの0tabコマンドポップアップ画面
参考までにfenrirでの0tabコマンドポップアップ画面

おいらにとってPPcとfenrirは、ファイル操作の最強コンビです。

2008-08-12

D-SendMail がすばらしく便利

ちょっとしたメモ書きを、忘れないうちすばやくメールで送信できると便利だ、と思うのはおいらだけではないはず。

ずぼらなおいらとしては、なるべく手間をかけたくない。

最小限の手間で効率よくメモ書きメールを送りたい。

さらにいえば、わざわざOutlookとかThunderbirdなどといった重いメールソフトを、常駐させたり起動させたりしたくない。

クリップボード内のテキストをそのまま送ることができると楽ちんだ。

送りたいと思ったそのときに、即起動、即送信、即終了できるといい。

というわけで、どうすればよいか調べてみた。

一時期、FlashMemo2というソフトを使用させてもらっていたことがあった。
これには簡易メール送信という機能がついていて、F5キーを押せば作成したメモ書きを送信することができる。

残念なことにクリップボードの監視機能はついていても、クリップボード内のテキストを直接送信することができない。

ではあるが、メモ機能にとても優れたすばらしいソフトだと思う。

そのものずばり、「クリップ・メール」というソフトがあるが、常駐はちょっとご勘弁を…ということで残念ながら使用するにはいたらず。

結局、おいらに一番あっているのはjというソフトであるという結論に達した。

理由は以下の2点。

  • クリップボード内のテキストが送れるなどの起動パラメタが指定できる。
  • メール送信後、自動終了してくれる。
具体的にどのように使っているか説明してみる。

コマンドラインオプションを受け付けてくれるランチャーで起動させる。
fenrirCraftLaunchとか。おいらはShorter Launcherに登録して使用している。

クリップボード内のテキストを本文に貼り付けて起動パラメタ -c で指定して起動させる。
(なお件名も指定可能。書式は -s"●●●")

Shorter での設定はこんなかんじ。超簡単。

D-SendMail|C:\tool\D-SendMail_109\D-SendMail.exe | -s"memo" -c
補足
いちいちランチャーなど使わずに、直接バッチファイルを作ったほうが楽かも。
以下を拡張子batで保存して実行すればOK。

コマンド・プロンプト画面がいちいち出てきて気になるようであれば、ショートカットを作成 し、プロパティ画面で実行時の大きさを最小化すれば表示されなくなる。

C:\tool\D-SendMail_109\D-SendMail.exe -s"memo" -c
 

次に、メーラーの設定で
正常送信時自動終了にチェックを入れておく。

リターンキーを押して、メールが正常送信されたあと自動終了してくれる。
これで準備完了。




















クリップボードにテキストをコピー後、メール送信終了までのキー操作は

shorterの起動 (おいらの場合、アプリケーションキー。以下同じ)
メーラーの起動 (数字の7
メールの送信 (リターンキー

たったこれだけ。
らくちんらくちん。

ついでにこのソフトは添付ファイルも送ることができるので、上記の作業に送りたいファイルをマウスでドロップさせればよい。(ファイルを添付する起動パラメタがないのがすごく残念)


さらに進んだ便利な使い方

らくちんらくちんとかいって、これだけで終わってはつまらない。

簡単にメモメールが送れるからといってパカパカメールを自分宛に送りつけたりすると、おバカなおいらは、どれがどれやらわからなくならないともかぎらない。面倒くさがりのおいらとしては、送信するときにメールを整理してしまっておきたい。

そこで強力な助っ人となるのがGmail

Gmailはメールアドレスにエイリアスが使える。

通常のGmailメールアドレスに +xxxx と特定の文字を付加すればよい。
いってみればタグをつけるような感じ。
このエイリアスを使い分ければ、GmailのWEB上で、メールの整理や検索がとても楽になる。

バックアップファイルであれば +back
wwwのアドレスであれば +www
メモ書きであれば +memo などなど

GmailのWEB上でそれぞれにフィルターを設定して振り分けできるようにしておく。

メーラー側ではそれぞれのエイリアスアドレスごとに、起動パラメータで読み込みファイルを指定しておく。

メールアドレスに エイリアスアドレス (たとえばxxxxxxxx+back@gmail.comなど)件名および本文を入力した状態で、操作メニューより書き込みを選択して、適当な名前に拡張子をdatにして保存する。

バックアップ用ファイルであれば back.dat など。
wwwのアドレス用メモ書きであれば www.dat




















各アドレスごとに指定した読み込みファイル別の起動コマンドをランチャーに登録しておくとよい。
Shorterだとこんな感じ。もちろんバッチファイルでもよい。

DM back|C:\tool\D-SendMail_109\D-SendMail.exe | -f"C:\tool\D-SendMail_109\back.dat" -s"バックアップファイル" -c

DM memo|C:\tool\D-SendMail_109\D-SendMail.exe | -f"C:\tool\D-SendMail_109\memo.dat" -s"メモ書き" -c 

DM www|C:\tool\D-SendMail_109\D-SendMail.exe | -f"C:\tool\D-SendMail_109\www.dat" -s"wwwアドレス" -c 

重宝させてもらってます。作者の方に感謝、感謝。