ファイル検索にはもっぱらLocate32を使っていたが、最近、「Everything search engine」というソフトを知る機会があったので、さっそく試用してみた。
ちなみにスクリーンショットはこんなかんじ
ホームページをざーっとながめまわしたところ、
・プログラムのファイルサイズが小さいさらにFAQをのぞいて気がついた点は以下のとおり。
・簡潔明瞭なインターフェイス
・すばやいファイルのインデックス化
・すばやい検索
・システムリソースの使用が少ない
・リアルタイムでのインデックスファイルアップデート
が特徴とのこと。
・パソコン内のファイルをインデックスするのにかかる時間 数秒(100万ファイルだと約1分)ひとわたり説明を見た限りなかなかよさげな感じ。
・ファイル内検索はできない
・システムリソースの使用量は2万ファイルの場合だと3~5mb程度
・ファイルシステムの変化を監視
・Booleanの演算子を用いた検索ができる
デフォルトだとAND検索
・ワイルドカードや正規表現による検索ができる
・特定のディレクトリを指定しての検索が可能。
・外部ファイラの使用可能
で、試用してみての感想。
・確かに検索が速い。
検索速度はLocate32と比較してどちらが速いといわれたら、正直言ってわからない。
しかし、データベースのアップデートは速度は圧倒的にこちらの方が速い。
・スムースな検索が可能。
検索のための条件を入力する部分が一カ所しかないので、マウスを使わずとも、検索条件の入力がスムースにできる。
たとえば「test.htm」というファイルを検索する場合、tes htm と入力すれば目的のファイルを表示させることができる。Locate32の場合だと、ファイル名と拡張子を別々の場所に入力する仕様。
また、ファイル名のあとに \xxxとディレクトリを付加すればそのディレクトリから検索をしてくれる。
Everythingの検索の使い勝手は、fenrirのそれと似ており、個人的には慣れているせいもあり使いやすい。
・Locate32との比較では拡張性がやや見劣りする。
Locate32は検索したパスを様々に活用することができるようになっている。たとえばパスを任意のアプリケーションに渡して実行させたり、リネームしたり。さらに好みのキー割り当てで即時にそれらの処理を実行することができる。
Everything の場合、コンテキストメニューからは以下のことができる。
Open (関連づけ実行)
Open path (エクスプロラーでパスを開く)
Explore path(ツリー表示ありでエクスプローラーを開く)
Copy full name to clipboard(フルパスをクリップボードにコピー)
Copy full path to clipboard (ファイルのあるディレクトリ名をクリップボードにコピー)
コンテキストメニューはこんなかんじ
デフォルトではフォルダの表示はエクスプローラになっているが、パスを渡して、好みのファイラでのフォルダの表示が可能である。それには、Everything.iniファイルを編集すればよい。
(詳しくはホームページのFAQに記述されている)
具体的には
open_folder_command=$exec("ExternalFileManager.exe" "%1")
open_folder_path_command=$exec("ExternalFileManager.exe" "$parent(%1)")
ExternalFileManager.exeを外部ファイルのフルパスに置き換え、INIファイルの最終行に追加し保存する。
ちなみに、PPxの場合だとこんな。PPxに依存する引数もうまく渡せるようだ。
open_folder_command=$exec("C:\Program Files\PPX\PPCW.EXE" /r "%1")
open_folder_path_command=$exec("C:\Program Files\PPX\PPCW.EXE" "$parent(%1)")
・ファイルシステムの変化を監視してくれるので、手動でのデータベースのアップデートの手間がかからず楽である。が、監視してくれるということは言わずもがな常駐する。
この点がこのソフトの最大の強みではないだろうか。新規に追加されたファイルが、何もせずとも即時に検索結果に反映される。fenrir やLocate32ではデータベースの手動アップデートが必要である。
全体としての感想。
検索の速さとデータベースの取り扱いの安易さがすばらしい。とりわけ新規ファイルの監視をおこなってくれる点が無精なおいらには都合がよい。
ただ、おいらの場合、ファイルなりフォルダなりを検索するのは、単純にそれの関連づけを実行することはほとんどなく、探し出したファイルなりフォルダのパスを、その他のアプリケーションで利用したいから探し出すことが圧倒的に多い。
その観点からすると、検索後、探し出したパスの処理をどうするかに重きが置かれる。そうなるとおのずと、探し出したパスを、柔軟かつ十分に活用できうるソフトを選んでしまう傾向にある。
たぶん常用するには至らないような気がする。
ただ、すばやく単純な検索のみをするのには間違いなく重宝する。
今後のアップデートを期待したい。
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