2007-09-20

Firefox 画面サイズを素早く変更する  menuHackerを使って

Firefoxの画面サイズを変更するにはいくつかの方法がある。

  • マウスの左ドラッグを使って手動で変更する。
  • タイトルバー右クリックで最大化、元のサイズに戻す。(あるいはタイトルバー左ダブルクリック)
  • アドオン Web Developer の Resizeを使う。
  • ウィンドウサイズを変更する専用ソフトを使う。

もちろん、これ以外にもいろいろ方法があるかとは思うが、おいらが思いつくのはこの程度。

しかし、おいらが画面サイズを変更する方法は上のいずれでもない。
マウス操作なしで、簡単にすばやくサイズを変更できる方法がある。
それには「menuHacker」というソフトを使う。

そもそもこのソフトは、ウィンドウのサイズを変更するソフトではない。システムメニューを拡張して、いくつかの機能を追加するものなのだそうだ。であるが、ウインドウサイズの変更もできる。

常駐ソフトではあるけれど、非常にメモリ消費量が少なく、リソースを気にすることなく使える。広範囲な使い方ができる自由度の高いソフトであるが、ここではサイズの変更に的を絞って説明する。

使えるまでにするには、若干準備が必要である。
ソフトをダウンロード解凍し、設定をiniファイルに記述すれよい。初回ソフトを起動すると自動でmenu.iniが作成される。
(デフォルトのiniファイルは menu.ini であるが、firefox専用のiniファイル、"firefox.ini"を作っておくとよい。アプリケーション毎に個別の設定が可能だからだ)

デフォルトの"menu.ini"にならい、新たに"firefox.ini"ファイルを作成し、設定したい画面サイズを記述していけばよい。

書式はいたって簡単。以下のとおり。(詳しくは同梱のmenuReference参照)

メニューに表示させる名前,setwindowpos,p1,p2,p3,p4 

p1,p2,p3,p4 の意味は以下ととおり。難しいことはなにもない。

p1:位置X
p2:位置Y
p3:横幅
p4;高さ


setwindowpos 以下に x座標、y座標、画面の横幅、画面の高さ をコンマで区切って順に列記すればいい。

画面の座標は、AutoHotkey に同梱されている AU3_Spy.exe などで簡単に調べられる。
firefox.ini の例
[Resize (&J)
窓の杜adcut (&C),setwindowpos,480,25,680,1000
800 (&J),setwindowpos,480,25,800,1000
900 (&K),setwindowpos,380,25,900,1000
1000 (&L),setwindowpos,280,25,1000,1000
iGoogle (&A),setwindowpos,180,25,1100,1000
地図用 (&S),setwindowpos,80,25,1200,1000
全画面 (&D),setwindowpos,50,25,1230,1000
Gameday (&B),setwindowpos,0,375,1000,650
]
以下省略

上記のfenrir.iniを使ってメニューを表示すると以下のとおり。その他に様々な機能を追加できる。

ただ設定すればいいというわけではない。ここでポイントは、自分が見るページに最適化したサイズを設定すること。

たとえば
画面幅の広くないページであれば。800 (&J)、800×1000 デスクトップ左側のアイコン隠さないように画面を右よせ配置。

google maps などの地図サイトを見る場合は画面を広く使った地図用で。

Gamedayアメリカ大リーグ試合速報を見るにはじゃまにならないよう左下に小さく寄せた専用サイズにする。

画面右側に表示される広告が見たくなければ、画面を狭くして、右側外に広告を追い出せばいい。広告追い出しの例


などなど、自分の嗜好や、それぞれのページの特性に合わせたサイズを設定しておき、ページ毎に見やすいサイズに変更できるように設定する。

それと、忘れずにアクセスキーを設定しておくこと。ポップアップでメニューを表示してすぐに選択できるように。


"firefox.ini"を、menuHacker.exeのあるディレクトリに保存すれば、準備OK。すぐに使える。
タイトルバー右クリックあるいはAlt+Spaceを押せば、タイトルバーの所にメニューがポップアップするので、好みのサイズを選択すれば、画面サイズの変更ができる。
呼び出しキーAlt+Spaceが使いづらいようであれば、Autohotkey で好みのキーを割り当てればよい。

ブラウザはfirefoxを例にとって説明したが、もちろん、IEにもOPERAにも、そのほかもろもろのアプリケーションにも使える。そのうえ、アプリケーション毎に表示させるメニューを個別に設定できる。それには、アプリケーションのファイル名.iniをmenuHacker.exeがあるディレクトリにおけばいい。IEXPLORE.EXEなら、INIファイルをIEXPLORE.INIに、EmEditor.exeならEmEditor.INIに、というふうにすればよい。


冒頭にも記述したが、このソフトは自由度が高く、非常に奥が深い。実に驚くほど様々なことが実現できるすばらしいソフトである。同梱されているreadmeやmenuReferenceを熟読することをおすすめする。さらに使い道が広がるだろう。

付記
作者の方のサイト → B@r09u3 Style Op.2
またmenuHacker - FrownWikiに詳しい説明が載っています。参考にさせてもらいました。
感謝です。

0 件のコメント: